第35回6月22日(月)

大分臨海ロータリークラブ

会長の時間

今週の会長の時間は、カオカラについてです。
カオカラとは、ポーラ化成工業が開発したもので、化粧品開発で培った高度な顔解析技術を応用して
生まれた、新しい置き型の暑熱対策(熱中症予防)のAIカメラシステムです。
建設現場・製造工場・学校などの施設において、従業員や生徒の熱中症リスクを瞬時に可視化し、
労働安全や健康管理をサポートします。
カオカラは、専用のタブレット端末を設置するだけで運用できるシステムで、最大の特徴は「生体情報(顔)」
と「環境情報(WBGT)」のハイブリッド解析にあります。
カメラに顔を約3秒かざすだけで、250万件以上のデータを学習した独自AIが、顔に現れる「顔色」「表情」
「発汗」などの微細な変化をリアルタイムで解析します。AIが読み取った顔の情報に、その場所の「外気温」
や「湿度」などから算出されるWBGT(暑さ指数)のデータを掛け合わせ、総合的な暑熱リスクを判定します。
判定結果は、従業員や生徒などのユーザーに向けて4段階の色(青・黄・橙・赤)で分かりやすく画面に
表示されます。また測定データはクラウドを通じて一元集約され、現場の管理者は、パソコンなどの管理画面
から全員の判定履歴をリアルタイムで確認できますし、チャットツールと連携して、リスクの高いメンバーが
出た際に自動通知を受け取る機能も備えています。
従来の熱中症対策は、周囲の温度(環境)を測るか、本人の自己申告に頼るしかありませんでしたが、
カオカラの導入により、本人が「まだ大丈夫」と過信していても、AIが顔色の変化や初期の発汗を捉えて
リスクを警告し、自覚症状が出る前の「隠れ脱水」や「初期の体調悪化」に本人が気づくきっかけを作る
ことができます。
また、管理者はデータをもとに「高リスク(赤色)が表示された作業員にピンポイントで休養を促す」といった
的確な指示が出せるようになり、見落としによる熱中症の発生を未然に防ぐことができます。
カオカラは熱中症の診断や治療を行う医療機器ではなく、あくまで現場の安全・体調管理における「体調
変化への気づき」を支援するシステムですが、無自覚者や我慢強い人が熱中症になってしまうと、高い確率で
重症化してしまいますし、最悪の場合は命をおとすこともあります。
これまでの、水分補給や塩分補給などの対策に加えて、このようなツールを導入することで、熱中症発症の
リスクを抑えられ、従業員の命を守ることができると思います。
タブレット一台約60万円で、それほど高くはないので、興味のある方は導入してみてはいかがでしょうか。
以上、今週の会長の時間でした。

目次