第32回5月25日(月)

大分臨海ロータリークラブ

会長の時間

今週の会長の時間は、100万ドルの食事についてです。
入会歴の浅い会員の皆様は「100万ドルの食事」ってなんだろうと疑問に思っているかと思います。
私自身も認識が緩い部分があるので、ここでしっかり頭に入れることも含めてお話ししようと思います。
ロータリーには「100万ドルの食事」という、少し大げさというかユニークな行事があります。一見すると
『100万ドル(約1億5千万円)もする超豪華な食事を食べるのか?』と思ってしまうかもしれませんが、
実はその真逆なんです。
内容はとてもシンプルで、普段の例会ではホテルの美味しい料理をいただいていますが、この日だけは
「パンとスープだけ」「カレーライスだけ」といった、非常に質素なメニューに変えます。しかし、お支払する
会費(食事代)はいつもと同じです。そして、メニューを引いたことで浮いた『差額』を、すべて世界の人道
支援やポリオ撲滅などのために寄付するという活動です。
これには、ロータリーが大切にする3つの意味があります。
1.世界への共感
あえて粗食をいただくことで、世界中で今も飢えに苦しむ人々の痛みに想いを馳せる。
2.ちりも積もれば山となる
1人の節約はわずか千円、二千円だとしても、世界中のロータリアンが一斉に行えば、まさに「100万
ドル」の巨額の支援金に化ける。
3.仲間との絆
豪華な食事がなくても、同じ志を持つ仲間と同じ釜の飯を食うだけで、例会は十分楽しい。
つまり、「私たちの小さながまんで、世界の誰かを笑顔にする」という、ロータリーの精神を一番わかり
やすく体験できる日なんです。
最後に「たった一杯のスープから始まった巨額の善意」という歴史的なエピソードを紹介します。
これは1910年代後半から1920年代にかけて、ロータリーの創始者ポール・ハリスらがヨーロッパを
訪問した際の話に由来します。
当時、第一次世界大戦後の荒廃したヨーロッパでは、多くの子供たちが飢えに苦しんでいました。ある
ロータリーの会合で、出席した会員たちに提供されたのは、ごくわずかなスープと一切れのパンだけでした。
ホスト側は「満足な食事を出せず申し訳ない。しかし、この食事の残りの資金はすべて飢えた子供たちの
ための給食資金に回されます」と説明しました。
これに深く感動した会員たちが次々とポケットから寄付を投じ、その運動が全米・世界へと広がった結果
最終的に数百万ドルもの児童救済基金が集まったとされています。この奇跡的な連鎖を指して、人々は
「あれこそが100万ドルの食事だった」と称賛を込めて呼んだそうです。
新入会員の皆様には「ロータリーって、ただ寄付を募るだけでなく、こうやってみんなで体験を共有しな
がら楽しく奉仕をする団体なんだ」と感じていただけたらと思います。
以上、今週の会長の時間でした。

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