第8回 9月8日(月)

会長の時間

今週の会長の時間は、時差ぼけについてです。
時差ぼけとは、体内時計(体内リズム)の乱れによって、倦怠感や不眠、慢性的な疲労などが
引き起こされる症状のことで、飛行機で時差が5時間以上ある地域へ急速に移動すると発生
しやすいと言われているそうです。
また、移動の方向も時差ぼけの症状の重さに影響しており、アジアやヨーロッパなど、日本から
西への飛行よりも、ハワイや北米など東へ飛行するときのほうが、より時差ぼけの症状が強く
出やすくなる傾向があるそうです。
西行きは時間がプラスされて1日の時間が長くなり、反対に東行きは1日の時間が短くなります。
人間の体内時計が、1日24時間よりも長くなるほうが体内リズムは調整しやすいそうです。
時差ぼけの対策としては、滞在期間が2~3日と短い場合は、出発前の十分な休養と睡眠が
特に重要で、日本時間のリズムを保ったほうが、かえって体に負担がかからないケースもある
そうで、無理に体内時計を現地時間に合わせようとはせず、日本時間の夜間にまとまった睡眠を
とるように心がけると良いそうです。
反対に、滞在期間が長くなる場合は、出発する数日前から少しずつ現地時間に生活リズムを
近づけるようにします。アメリカなどの東方へ行く場合は、1日1時間ずつを目安に、就寝時間・
起床時間を早めるようにし、ヨーロッパなどの西方へ向かう場合は、就寝時間・起床時間を
遅くすると良いそうです。
では海外旅行などに行かず日本にいるだけでも時差ぼけの症状が起きる『ソーシャル・ジェット
ラグ(社会的時差ぼけ)』という言葉をご存じでしょうか?
平日は決まった時間に起きるけど、休日は朝寝坊、十分に寝たはずなのに、月曜日がだるい。
年末年始やゴールデンウィーク明けの数日は仕事に身が入らない。こんなことを感じたことは
ありませんか?
仕事や学校などの社会的制約がある平日の睡眠と、生物時計と一致した制約のない休日の
睡眠との差によって引き起こされる、《平日と休日の就寝・起床リズムのズレ》を、ソーシャル・
ジェットラグと呼びます。
朝寝坊した休日には、太陽の光の刺激を受けるタイミングが遅れてしまい、休日に東南アジアに
旅行に行ったように体内時計は勘違いしてしまい、時差によって体内リズムも乱れ、日中眠く
なったり、眠りたい時間に眠れなくなってしまうそうです。
また、休日の2日間朝寝坊しただけで、体内時計が30~45分遅れてしまうことが、複数の
試験で確認されていて、1度ずれてしまったリズムを元に戻すのは容易ではなく、週明けの前半
まで眠気や日中の疲労感を引きずってしまうという報告もあるそうです。
皆さんは、昼も夜も忙しいと思いますが、少しだけ生活リズムを意識してみてはいかがでしょうか。
以上、今週の会長の時間でした。

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