以前、熊本の荒瀬ダムの撤去の話をしましたが、撤去の理由の一つは自然環境の回復です。
その時に自然環境に優しいダム工法を考えなければいけないと言いましたが、最近、大分合同新聞に竹田の玉来(たまらい)ダムは洪水時以外は水を貯めないダムという記事が掲載されていました。仕組みは、川底近くに常用の吐き出し口を設けておくと通常の川の流れが保たれます。そうするとダムの上下流における水や土砂の循環、魚道内の魚類の移動など、自然に近い物質循環が維持されます。ダム建設も極力自然環境を維持する考え方になったのだと思います。
また大分銀行前の歩道橋の撤去に続いて、大分県庁の北側の歩道橋も撤去されました。歩行者に優しい考え方で良いと思うのですが、最近足の悪い方がその近くの横断歩道を横断していて青信号の間に渡り切れず赤になっても渡っていました。事故にはなりませんでしたが、青信号の時間設定は誰に合わせて決められているのでしょうか。これからは高齢化社会になっていくわけですから、青信号の時間設定を身体的弱者に合わせて考えなければいけないのではないかと思います。もう一つ歩道橋の撤去に関して注目していることがあります。橋脚の下に杭を設けていると思いますが、その杭を撤去するのか、放置するのかとどうするかということです。放置したままでも実質的にはなんの影響もないと思いますが、地下水の流れへの影響がありなんとなく自然環境に優しくないなと思います。杭の撤去はお金がかなりかかるので簡単にはいきません。さてどうするのでしょうか。
以前、松葉杖をした方がバスを待っているという話をしましたが、最近バスに乗る現場に出合いました。先に松葉杖をバス内に放り投げ、その後ステップを這って乗っていました。人間としての尊厳を傷つけられていると思います。もっと身体的弱者に優しいバスでなければいけないのではないでしょうか。低床バスとかリフト付バスとかあるのですから是非そういうバスを採用して欲しいと思いました。
そして今、私が注目しているのは太陽光発電です。太陽光発電自体は自然環境に優しいですが、設置方法は景観・環境に優しいとはいえません。良い設置方法はないものでしょうか。ビジネスチャンスになると思いますが。