皆さんこんにちは、昨日は本年度第4回目のゴルフコンペがありました。成績の良かった方、悪かった方参加された皆さん大変お疲れ様でした。そして優勝をされた佐藤パスト会長おめでとうございます。 私も最近はちょっと調子が良かったので、もしかしたら優勝が出来るのではと会長の時間での原稿も用意していたのですが、ご披露することが出来なくて残念です。用意した原稿はまたの機会まで取っておきたいと思います。
さて、今月は「母子の健康」月間となっていますので少し触れてみたいと思います。
2018年2月にユニセフが発表した報告書によると、日本は「赤ちゃんがもっとも安全に生まれる国」であることがわかりました。一方世界184カ国を見ると、新生児の死亡率が一番高い国はパキスタンで1,000人中45.6人、二番目が中央アフリカ共和国で42.3人、三番目がアフガニスタンで40人、十番目のチャド共和国でさえ35.1人亡くなっているということです。そんな中、我が国日本は184番目一で番低く0.9人でした。この新生児死亡率とは、生後4週間(28日)未満の新生児が死亡する割合のことです。世界、特に発展途上国の新生児の死亡原因は早産、重度の感染症、窒息で8割を占めています。衛生状態が悪く、医師や看護師も足りないので呼吸のできない赤ちゃんに蘇生を施すことさえもできません。早産で産まれれば、抵抗力も弱くあっという間に感染症にかかってしまいます。どれも病院のような衛生管理の整った場所で、医師や助産婦さん立ち会いのもとで出産をすればその多くは防げたに違いありません。また妊婦さんの死亡率を見ると一番高い国がシオラレオネ共和国、あまり聞いたことの無い国ですが、西アフリカの西部にある国で100,000人中1360人、この国は世界で最も寿命の短い国だそうで、死亡数が多いのは妊婦さんに限ったことではないようです。二番目が中央アフリカで882人、三番目がチャド共和国で856人、十番目がコンゴ共和国で693人、日本は167番目で5人、一番低い国はポーランド、アイスランド、ギリシャ、フィンランドで3人でした。この妊産婦死亡率とは、妊産婦が妊娠及び出産それ自体が原因で死亡する割合のことで、100,000人あたりの人数で表しています。妊婦さんの死亡原因は、開発途上国においては妊娠前からの病気が原因の死亡が3割近くを占め、母体がすでに重度の感染症(主にエイズとマラリア)にかかっていたり、栄養状態が著しく悪いために出産に持ちこたえられなかったりする場合が多いようです。大量出血と感染症、妊娠高血圧症がこれに続きます。日本では当たり前になっていますが妊婦さんと胎児の健康診断ができない国、胎児の状態を観る為のエコーなどの設備が整っていない国が数多くあります。適切なケアが受けられれば多くの命が助かっていた筈です。母子ともに死亡率の高い国は最貧国でもあり、内紛が頻発をしていたり、衛生状態も悪かったり、教育も行き届いていなかったりしています。ロータリーが月間目標で掲げている「水と衛生」「平和と紛争予防/紛争解決」「基本教育と識字率向上」「疾病予防と治療」母子の健康のためにはこの全てが関連していることだと思います。ロータリークラブは様々な国であらゆる活動をし、このことにより多くの成果を上げてきています。それでもまだ十分ではありません。「母子の健康月間」を機会に何が出来るのかをよく考えたいと思います。