1月も3週目に入り、皆様、師走・年初の慌ただしさから通常の生活ペースに戻られたことと思います。私は、元旦に家から竹中カントリーのクラブハウスが見えるように、視界を遮っていた竹を切っていて、予期せぬ方向から竹が跳ねて目にあたり、眼に傷が入り散々な目に会いました。今年は健康には気をつけろという思し召しだと気持ちを新たにしました。皆様には今週来週に渡りリレートークにて今年の決意を披露して頂きたいと思います。
今年初めての例会に固い話で申し訳ないですが、1月は職業奉仕月間であり、ロータリーの友1月号に「職業奉仕はロータリーの根幹か?」というタイトルで、最近、再三論じられている職業奉仕とは何かという議論に対して、なるほどと思う文章が載っていましたので、紹介したいと思います。
五大奉仕の定義は「標準ロータリークラブ定款」に記されていますが、第一部門の「クラブ奉仕」では「行動」、第三部門の「社会奉仕」では「取り組み」、第四部門の「国際奉仕」では「クラブの活動やプロジェクト」、第五部門の「青少年奉仕」では「活動」、「プロジェクト」、「プログラム」などという言葉で、具体的に会員やクラブに行動を求めています。ところが第二部門の「職業奉仕」は、異質であり具体的な説明が欠落していました。2016年の規定審議会で、職業奉仕について「会員の役割には、ロータリーの理念に従って自分自身を律し、事業を行うこと、そして自己の職業上の手腕を社会の問題やニーズに役立てるために、クラブが開発したプロジェクトに応えることが含まれる。」と下線部が追加され、5つの奉仕部門すべてについて、ロータリークラブ会員が各奉仕部門で行うべき行動・活動が明確に示されました。そしてこの第二部門の定義が世界のロータリーの「職業奉仕」の考え方だと述べています。
一方、日本のロータリアンの「職業奉仕」に関する考え方は、「ロータリーの行動規範」の第1条にあるように、(私は「ロータリーの目的」の第二、第三も同じ趣旨と考えます。)「個人として、また事業において、高潔さと高い倫理基準を持って行動する。」というような「職業倫理」あるいは「奉仕の理念」を強調して論じられていたのではないかと述べています。
日本のロータリーは「基本=理念」を主に論じ、世界のロータリーは「実践=行動」を主に論じているということだと思います。確かにこういう事だったと思います。
そして、五大奉仕の第二部門の活動だけに「職業奉仕」という言葉を使い、日本の伝統的「職業奉仕」論で培ってきた「職業倫理」や「高潔性」に関する日本のロータリアンの「職業奉仕」の考え方は、「奉仕の理念(奉仕の理想)」という言葉で世界に発信していくことが重要であり、(ここで取り上げた「職業奉仕」のズレは一例ですが)そうしないと日本のロータリーがガラパゴス化するのではないかと結んでいます。