第20回3月23日(月)

大分臨海ロータリークラブ

会長の時間

今週の会長の時間は、横文字のビジネス用語についてです。
最近、ビジネスシーンで「エビデンス」や「コミット」といった横文字(カタカナ語)が飛び交っているのは皆様もお気づきだと思います。
これは、単なる格好つけではなく、日本の経済史や言語の特性に理由があって、主な由来と理由は大きく分けて4点あります。
1、外資系企業の参入とグローバル化
1990年代後半から2000年代にかけて、IT企業やコンサルティングファームなどの外資系企業が日本で急成長しました。
・公用語の影響:本社とのやり取りで使われる英語がそのまま現場の共通言語として定着した・スキルの標準化:「グローバルスタンダード」に合わせるため、専門用語をそのままカタカナで使うのが効率的だった
2、日本語にない「ニュアンス」の補足
日本語(漢字)に訳すと意味が限定されすぎたり、逆に広すぎたりする場合、横文字(カタカナ語)が「ちょうどいい意味」を埋めてくれます。
《横文字》《日本語訳の例》《ニュアンスの違い》
コミット約束・責任を持つ単なる約束より「結果を出す責任」という強い意思が含まれるリスケ日程変更「予定を組み直す」というプロセスを含めた軽い響きエビデンス証拠・根拠科学的データや裏付け資料という、より客観的な響き3、言葉の「オブラート」効果(心理的緩衝)
直接的な日本語だと角が立つ表現を、横文字でマイルドにする心理的効果があります。例えば、「クビにする」→「レイオフ」と言ったり「やり直し」→「ブラッシュアップ」というように、日本語だと生々しすぎる表現を、ビジネスライクで冷静な印象に変えるために使われることが多いです。4、経済・技術の最先端が英語圏
IT・金融・マーケティングなどの新しい概念の多くはアメリカなどの英語圏で生まれます。・スピード感:適切な訳語を考えている間に業界が進化してしまうため、そのままカタカナで輸入した方が情報の伝達が早くなります。
このように、横文字(カタカナ語)の由来は、「グローバル化への対応」と「日本語の表現力の補完」そして「プロフェッショナルな雰囲気の演出」が混ざり合ったものです。
とはいえ、使いすぎると「意識高い系」と揶揄されたり、世代間・業種間で意味が通じなかったりするリスクも孕んでいるところが面白いと思います。
以上、今週の会長の時間でした。

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