年度替わりや年末年始の時期、「1年があっという間の過ぎる」とか「1年が短くなった」とよく耳にします。
私自身、年を取重ねるごとに1年が短く感じるようになりました。
フランスの哲学者ジャネーは、「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する」と心理学的に説明しています。
同じように「楽しい時間はあっという間で」「苦しい時間は長く感じる」など時間に対する体感速度の違いは誰もが経験するところです。
一般的にお金と時間にゆとりをもてるのは、サラリーマンであれば定年後、経営者であれば仕事で第一線を離れるときです。
歳を取って自由で楽しい時間を満喫すれば、より時間の経過は早く感じられることになるわけです。
せっかく自由になったのに楽しい時間は短く感じるため、あっという間に、次元の違う世界、あっちの世界に行くのも寂しいですよね。
そこで提案です。
年齢を重ねるごとに時間が速く経過すると感じる要因の一つとして、新しい経験をする機会が減るためとも言われています。
人間の脳は過去の経験をもとに現実を体験しているため、仕事など既に経験したことは脳を刺激しないからだそうです。
50の手習いという諺があります。
人生50年といわれた時代、死を目前にしても学ぶことは大切だという教えです。
私はまさに50でバイクの免許を取り、その後、筋トレを始めり、サックスの教室に通ったりしています。
それぞれきっかけはありますが、行動に移す原動力は、子育ても終わり自由な時間が出来たから、いやいや楽しかった子育てを終えた寂しさかもしれません。
では、新しい体験を始めて時間の流れが変わったか?と聞かれれば「ン~」な感じではあります。
新しい体験をする時間はとても新鮮で楽しく、出来なかったことが出来るようになる喜びもありますが、一緒に苦痛もついてきます。
新しい体験によって間違いなく脳は刺激されています。
新しいことを始めるときに年齢は関係ありません。
歳を取るにつれ、覚えも成果はも上がりづらくなりますが、気持ちは確実に若返ります。
精神の若さと体力があれば、人生のぎりぎりまで充実した時間を過ごせます。
たくさん趣味を持ち、健康で楽しく、太く長い人生を謳歌しましょう。