今週の例会

第16回 12月4日(月)

会長の時間

インド政府も認めるインド仏教界の最高指導者が、岡山県新見市出身の男性であることをご存知でしょうか。彼の名は佐々井秀嶺(しゅうれい)さん87歳です。

佐々井さんは如何にしてインド仏教界の頂点に登り詰めたのか。それは「自らの弱さ」「差別への怒り」など、あらゆるものと闘ってきたそうです。佐々井さんは、インド政府少数者委員会の仏教徒代表も務めた、インド仏教界1億5千万人の頂点に立つ最高指導者です。ここに至るまでに佐々井さん自身、多くの闘いの歴史があったそうです。

若い頃は酒や女に溺れ、自殺未遂を繰り返していたそうです。「弱き自分自身との闘い」当時、浮浪者同然の現状を打破したいと、25歳で出家したそうです。
その後、留学先のタイでも恋愛関係がもつれ、32歳の時に逃げるようにインドへと渡ります。そのインドで、佐々井さんの運命を大きく変える出会い、そして新たな闘いが待っていました。インドで見たのは、ヒンズー教の教えによる差別です。現在も国内の人口の8割を占めるヒンズー教では生まれながらに身分が決められます。いわゆるカースト制度です、そのカーストの一番下の階級にすら入れない「不可触民」と呼ばれる人々が激しい差別を受けていることを佐々井さんはその解放に身を捧げた政治家・アンベードカルを通じて知ったそうです。その現状を目の当たりにしたその時佐々井さんは言葉にできない怒りがこみ上げてきたそうです。不可触民を激しい差別から救済したいと思い、のちにヒンズー教徒から命までも狙われる危険な行動に出たそうです。なんと不可触民たちを身分制度がない仏教徒に次々に改宗させていったそうです。暗殺の危機に直面しながらも信念を貫きました。50年以上の活動でインド国内で当時数十万人だった仏教徒は現在1億5千万人にまで増加したそうです。こうして佐々井さんは最高指導者となったのです。

私は異国の地で頑張っている日本人の話を聞くといつも勇気をもらえます、しかし自分自身が同じ様なことはやれません、でも私はロータリアンなのでロータリーを通じて自分なりに出来る事をやっていきたいと思います。

以上今週の会長の時間でした。

例会の様子

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