先週は第2700地区の廣畑PGの講演の報告を聞いていたので例会後の飲み会でも職業奉仕とは何かで盛り上がりました。サービスとは何か、どこまでお客にサービスしなければならないのかという話題だったかなと思います。また一昨日は長崎の岩永PGの「ロータリー温故知新―職業奉仕を中心に」と題して講演がありました。参加された皆様お疲れ様でした。
これから述べることはその時の岩永PGの講演の内容ではなく私見です。職業奉仕はVocational serviceを和訳したものですが、経済用語ではserviceというと、売買した後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財の事だそうです。いわゆる第三次産業を考えると判り易いと思います。また法令用語では、役務(えきむ)というそうです。そして「役務とは他人のために行う労務やサービスという事です」。つまりserviceは奉仕そのものより提供するということに力点があると思います。一方職業と訳されているVocationの方の意味ですが、Vocationには天職という職業観があるそうです。天職は神から与えられた職業ですから、世間に対して、社会に対して貢献しましょう、不道徳も不正も行わないということになります。時間の都合で割愛しましたが、詳しくはホームページの会長の時間の第12回に述べております。つまり、和訳ではservice=奉仕ということですが、実は職業を表すVocationの方に奉仕の精神が含まれていて、serviceは役務すなわち奉仕を提供するということではないかと思います。ではこの考え方の違いにより何が変わってくるかということですが、なかなかこれだというのは言えないのですが、サービスの良し悪しを考える前に、自分の職業そのものに邁進すればおのずとそれが奉仕になっているということでしょうか。先般の文化の日に黄綬褒章を受章された方々がその模範ということになると思います。
また岩永PGは講演の中で国際ロータリーの路線の歴史的変遷にふれ、最近は「例会出席より地域社会をどう変えたか」という路線を進めているという話がありました。このことが例会頻度を減らしても良いということになったのかなと思いましたが、例会出席と社会貢献を並べて比較する必要はないと思うのですが如何でしょうか。