今週の例会

第13回10月23日(月)

会長の時間

 先々週眠れなくて深夜テレビをつけました。今更と思ったのですが、「東京・埼玉幼女連続誘拐殺人事件」発生から30年目を迎えた今年 宮崎勤元死刑囚の「肉声」をFテレビが入手したということで ドキュメンタリードラマを放送していました。
部屋には大量のビデオ、雑誌、漫画。
6000本のビデオテープ 95%はテレビ番組を録画したもの、残り5%は犯罪につながりそうな内容のものだったということです。
当時私は10代でまだ子供でした。この事件に関する記憶は裁判のことばかりで、幾度となく精神鑑定が行われていたことを思い出しました。 「犯行は夢の中でやった」「ネズミ人間が現れた」「祖父を復活させるための儀式」などの発言で心神喪失の状態にあったのだと当時は疑っていませんでした。 あらためて、逮捕当初の取り調べの肉声を聞きますとこうした供述はなくしっかりと受答えしている被告の様子がうかがえます。少しおどおどしていますが、普通の人です。

 事件当時、精神の障害でやっていいことと悪いことを区別する能力や、行動をコントロールする力がなかったときは、「心神喪失」、刑事責任能力がない」となり裁判にはかかりません。 裁判になり、心神喪失と判断した場合は無罪となります。自分ではどうしようもない障害だからだそうです。病院などに送られ治療となります。 刑がかるくなったりもします。もしかしたら、計算づくで宮崎被告は病気を装っていたのではという気がしました。

 心神喪失というキーワードでいくつか昔の事件をおもいだしました。 日航機逆噴射事件(24人死亡他149名負傷)(心神喪失) 金属バット両親殺害 (第一審懲役18年) 両親からの叱責が引き金になり犯行に及ぶ。心神耗弱だったとは言えないまでも生まれつきの精神的な発達障害があったことも手伝って飲酒によって、判断能力が減弱した 中での犯行であり、真摯な反省と後悔の念があること、更生の可能性などを考慮した上で懲役13年と刑が軽くなっています。
2014年佐世保女子高生殺害事件
同級生を殺し逮捕された佐世保の当時高校1年の女子生徒は警察に「人をころしてみたかった」「ネコを解剖し、人間で試したいと思った」と理解しがたいことを言ったそうです。 佐世保の女子生徒にも鑑定が行われ医療少年院に送致されました。

 事件の宮崎被告は手の障害を気にして幼稚園のころからかわれたり、金属バットの被告も受験で悩み、それぞれ父親は厳しかったそうです。 佐世保の女子高生は両親が離婚、すぐに父が再婚、そのことを本人にとって整理するには時間がみじかすぎたのか、そのころからおかしくなっていたようです。
というような自身の中にたっまたもの、言い換えればストレスと表現すれば良いのかわかりませんがそれが影響し、犯罪に向かわせてしまったのではないでしょうか。
現代はストレス社会。ストレスを感じることは避けられません。
自分でストレスを軽減できず自分自身にむかわせてしまい 一人で孤独になやみ、生きがいを失い自殺ということにもなりかねません。
そういった人の悩みを聴き、心の支えとなる活動をされているのが本日卓話をいただく大分いのちの電話です。

例会の様子

Copyright © 2024 大分臨海ロータリークラブ. All Rights Reserved.