職業奉仕と社会奉仕について考えてみたいと思います。少しわかりづらいところがあるようです。
ロータリー活動を樹に例える例がありました。「花」や「果実」に当たるのが社会奉仕や国際奉仕、青少年奉仕、ロータリー財団などで、職業奉仕はこれらを支える「太い幹」です。クラブ奉仕は樹の「根っこ」に当たります。幹が太くならなければ、枝は茂りませんし、花も咲かず、実も結びません。幹を太くすることが一番肝要なのです。職業奉仕はこの幹を太くすることです。
前回の卓話のように、リピータを獲得する顧客満足サービスを行うことで、会社が繁栄するのですから、正しい職業奉仕はこの樹の幹を太くしてくれます。幹を太くする職業奉仕に比べ、他の奉仕は出来た果実を分け与える事と解釈できます。つまり、沢山実った果実を奉仕活動として提供するということです。それは金銭や物品による寄付であったり、人的な勤労奉仕であったり、色々な形の奉仕に結びつきます。多くの果実を結んだ樹は多くの奉仕を求められるわけです。
社会奉仕と職業奉仕の違いを考えると、「職業奉仕はすればするほど幹が太ること」です。つまり奉仕の最終の受け手は自分です。一方の社会奉仕は、奉仕の受け手(果実をもらう)は相手で、自分は見返りをもらわないのです。奉仕の受け手の違いが社会奉仕と職業奉仕の違です。例をおあげると、我々税理士が無料税務相談をすることや医者が無料診断をすることは立派な行為だけれど職業奉仕ではなく、むしろ社会奉仕になるということです。