第2回 7月14日(月)

大分臨海ロータリークラブ

会長の時間


 今週の会長の時間は、熱中症対策についてです。
令和7年6月1日から職場における熱中症対策を強化するため、改正労働安全衛星規則が施行されたことは皆様もご存じだと思います。
 熱中症の重篤化を防止するための「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」が事業者に義務付けられることになり、対象となるのは「WBGT値28度以上または気温31度以上の環境下で連続1時間以上または1日4時間を超えての実施」が見込まれる作業です。
 職場における熱中症による死亡災害の傾向として、死亡災害が3年連続で30人レベルであること、死亡災害に至る割合が他の災害の5~6倍であること、死亡者の7割は屋外作業であるため気候変動の影響により更なる増加が懸念されるといわれています。
 令和2年から5年の4年間で103件の死亡災害が発生しており、そのうち65%は重篤化した状態で発見、35%が医療機関に搬送しなかったなどの異常時の対応の不備によるもので、初期症状の放置や対応の遅れが原因のほとんどを占めているそうです。
 今現在、会社から水やお茶と塩分チャージのアイテムを支給し、各現場に常備させていますが職員の中にはもっと良いもの(ジュースやコーヒー等)を飲ませてほしいという声がでます。 水やお茶は汗として体外に出るので、体温を上がりにくくする作用がありますが、ジュースやコーヒーはそのほとんどが尿として出るため逆効果となります。同じ液体ではありますが体に及ぼす影響は全く違うということを根気強く意識させなければなりません。
 また、汗をかくことで失われる塩分は、血液中のナトリウムの1/4~1/8の範囲で体外に
出されているそうで、その影響でめまいや頭痛が起きてしまうそうです。 夏になると経口補水液のCMがよく流れるためか、普段から予防のために飲む人もいると聞きますが、あくまで熱中症の症状が出てから飲むものであり、必要のない時に飲むと血圧や心臓に負荷がかかってしまうおそれがあるそうです。
 最後に、聞いた話なのですが、熱中症で救急車を要請した場合、同時に警察も現場にくるそうで、義務化された対策がなされているか確認されるそうです。また、搬送された患者さんは一泊入院になったそうです。業務中の時間ロスだけでなく、翌日の予定も変更を余儀なくされてしまうため、入念な教育・指導が必要だと感じましたし、これまでお話しした内の3~4割は、私自身も最近知った事もあるので、皆様の持つ知識を教えていただきたいと思います。
  大分臨海RCはゴルフ部やバイク部など、屋外での活動も多いので、今一度知識を共有して親睦活動を楽しめればと思います。以上、今週の会長の時間でした。

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