第2720地区2020-21年度 オンライン地区研修協議会が開催されました。映像を通した初めての試み、ガバナー挨拶の後マローニRI会長やエレクトのビデオメッセージも盛り込まれ国際色豊かな進行で始まりました。基調講演(緊急座談会)では地区危機管理委員から感染症蔓延時におけるロータリー活動と危機管理について感染拡大防止成功例ベトナム・タイの事例が紹介され今後2次・3次と想定されるコロナウイルス感染拡大について、対策処理の早期予防の必要性、ロータリー奉仕活動として助けを必要とする地域社会に寄り添い、支援することの重要性について語られました。初めてオンラインを利用した協議会でしたが、私達の活動のヒントとなる素晴らしい研修会でした。
では、国際ロータリー特集記事ケニアのロータリアンのコロナウイルス感染拡大阻止に取りくむ活動について紹介します。アフリカでは、ソーシャルディスタンシングが経済的に難しく「ぜいたく」とされる地域があり、これらの地域に手洗い場の設置や食料支援を行っています。ケニアのナイロビでは市民の80%近くが無認可居住区で生活しています。日雇い労働者ら複数の世帯が一つ屋根の下で暮らす光景も珍しくありません。経済的に余裕のない多くのケニア人にとって、人との距離を空けることは、「ぜいたく」です。その日常生活の中でケニアのロータリアンは食料・衛生面など感染予防策を徹底し、ウイルスに感染しないよう必至にがんばっています。世界保健機関が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を宣言した直後、ロータリー第9212地区(エリトリア、エチオピア、ケニア、南スーダン)は、地区内のクラブと連携し、手洗い場の設置、職を失った世帯への食事の支援に加え、人びとに配布する防護具を購入するための21,000万ドル以上の資金調達を行いました。資金から水タンク(100L)200台を国家衛生局と協力しキリフィ、モンバサ、ナイロビの各所に設置しました。ケニア都市部のスラム街で市民団体とも連携し、手洗いの指導や促進を促しています。又、手洗い場に来た人びとから、食料が不足している家庭に関する情報を集めています。在宅勤務命令で日雇い労働者たちは生計を立てられない為、労働者らに砂糖、トウモロコシの粉、米、平豆、塩、石鹸などを配布しています。一方、最前線で闘う医療従事者に配布される防護具の入手は、さらに困難になりつつあります。今、ケニア、エリトリアやエチオピア、南スーダンで地元のロータリアンは活躍しその熱意は、他団体からの注目が集まっています。市民がロータリーの活動を知り、協力したいと考えている銀行や保険会社など、企業からも協力の申し出が増えている状況です。投稿者よると「今までは他団体や他団体、私たちは私たちと、別々に活動していましたが、この度の活動をとうして、私たちの周りに人びとが集まってきます。この人たちは、信頼できるパートナーを探しており、単なる有力者や、方向性がわからない団体には資金や協力をすることはないでしょう。ロータリーが世界に示してきた価値観が、この活動で認知されました」と語っています。ロータリークラブの存在意義は、助けを必要とする地域社会に寄り添い、支援することです。世界は今、かつてないほどロータリーを必要としているのかもしれません、世界中で活躍するロータリアンも私達も同じ会員。今後の私達の活動の一助になればと紹介いたしました。