みなさんはビッグマック指数というのをご存じでしょうか?
各国で販売されるビックマックの単価か、その国の経済力・購買力を見るという経済指数の一つとされています。
日本のビックマックは390円です。アメリカは約645円。韓国は約460円です。
これに絡めてOECD(経済開発協力機構)35ヶ国内の平均賃金を見てみると、アメリカがトップで763万円、お隣韓国が488万円、日本は22位446万円です。
OECD内で日本より下位の国をみるとトルコ・ギリシャ、他は旧共産圏の国々です。
ビックマック指数も平均賃金もアメリカの6割になってしまいました。
GDPではアメリカ、中国に次いで世界第3位ではありますが、ひとり当たりのGDPに換算すると25位です。
先日、報道特集で一橋大学の野口名誉教授は「もはや日本は先進国ではない」このままではG7にとどまることもできないと。
「異次元の金融政策によってアベノミクスは円安と株高をもたらし、恩恵を受けた企業も国も成長戦略を怠り国際競争力を失った」と指摘し、「企業は利益を増加させるため技術革新をすべきだった。円安は痛み止め、麻薬であり、麻薬に頼り続けていることを国民は自覚していない」と話されていました。
ビックマック指数も平均賃金も直近の10年で大きな開きが出ています。
私たちが、国内で生活する分はあまり変化や影響を感じることはありません。
定期的に海外に行く人や海外のブランド商品を購入される人は、海外の食事代やブランド商品が高くなってきたと気づいた人もいると思います。
しかし、この状態を放置すれば、労働力不足に悩む企業は、海外からの労働力を他国に奪われてしまいます。
それどころか日本の若者が海外へ出稼ぎに行く時代が来ても不思議ではありません。
世界に誇れる日本を取りも出すために私たちが出来ることは僅かではありますが、ひとりひとりが日本の置かれている状況を理解し、危機感を持つことが変革への第一歩だと思います。
後世の日本人から私たちが日本をダメにしたと言われないよう、もうひと踏ん張りしていきましょう。