月初めなので今月の「ロータリーの友」から抜粋してお話します。まず2月23日はロータリー創立112周年に当たります。ジョン・F・ジャーム会長がメッセージを寄せていますので、あとで紹介したいと思います。
まず我が臨海ロータリーが実施しました「大分県からパラリンピックを盛り上げよう広場」が「ロータリー財団100周年を祝う」のコーナー(P15)で紹介されています。
次に「心は共に 熊本地震」のコーナー(P30)で、横浜旭RCの行政を巻き込んだ社会奉仕活動が紹介されています。横浜旭RCは、熊本りんどうRCを訪ね、状況を伺う中から宇土市役所、宇城市役所から、生活の移動手段にお困りの方へ、自転車を寄贈して頂けないかとの要望があり、それを受けて、横浜市に放置自転車の払い下げをお願いし、まだ使える状態の100台を無料で払い下げてもらいました。すぐに使える状態でお渡しするために、ロータリアンが1週間かけて分解整備し、輸送しました。熊本側では、宇土RC、宇城RCの会員が組み立て整備を行い、宇土市、宇城市に贈呈し、各市から仮設住宅でお困りの人たちに届けました。このPJは、喫緊の地域のニーズに添っていると思いますし、自分たちで汗をかいているし、そんなに経費も掛かっていないと思いますし、素晴らしいアイデアだなと思います。
次に「World Roundup」のコーナー(P21)で、エルサルバドルで実施された社会奉仕活動(あるいは国際奉仕)が紹介されています。カナダのロータリアンが一度サンサルバドルのRCを通して地元のリハビリセンターに車いすを寄贈しました。これでPJは終了と思われたのですが、このPJに関わったカナダの元製造業経営者であるロータリアンが、車いすの製造のPJをやってみる価値があると確信しました。そのロータリアンの目標は、「発展途上国でも製造でき、維持できるシンプルな車いすをデザインすること」でした。そして、自ら設計し、部品の原型を製作し、自分の現地の高校に持ち込みました。生徒たちは、金属加工をしたり、コンピューター支援設計ソフトを使ったりして支援しました。そして従来の車いすに必要とされる130の部品数を30にまで減らすことに成功しました。それを受けてエルサルバドルのロータリアンがカナダの部品を使って車いすを組み立てました。現在PJはサンサルバドルRCに移行されています。このPJはカナダのロータリアンにとっては自分の職業を生かした職業奉仕でもあると思います。またこのPJのアイデアはグローバル補助金対象のPJを考えるのに役立つのではないでしょうか。
ジョン・F・ジャーム会長は、「世界は今、これまで以上にロータリーを必要としています。世界は、私たちの勇気、前向きな思考、理想を必要としています。世界は、私たちロータリアンが提供できる寛容、協力、希望を必要としています。世界はすべての国の人々が成功裏に、快く(こころよく)、友情を築きながら一緒に活動できることを証明した組織を必要としています。」と述べています。