10月8日に「命の電話」の30周年記念式典があり、長年の貢献が評価されて臨海ロータリークラブも感謝状を頂きました。渕野先生、相談員の皆様の長年のご貢献に敬意を表したいと思います。その中で和歌山大学の関檀先生の「生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由がある」のご講演があり、大変興味深かったです。 さて今月は「職業奉仕月間」です。前田ガバナーが月信10月号で職業奉仕の成り立ちと意味を紹介しています。まず行動指針として、「ロータリーの目的」の第2の「職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものとすること」を紹介しています。
ということになるのでしょう。
またキリスト、孔子、最澄の言葉も紹介しています。皆さん、利他の実践が自分の幸せなのだという考え方で、ロータリーの考え方と共通性があります。
先ほどの行動理念をロータリーに説いたのはアーサー・シェルドンですが、同じく「自分の職業を通じて地域社会の人に奉仕するという態度で企業運営すれば、その見返りとして最高の益が得られると説いている」と述べています。最後にガバナーは職業奉仕の理念で学ぶことは沢山ありますと結んでいます。
以前の会長の時間でも話題にしましたが、ロータリーの5大奉仕のなかでも社会奉仕は異質と思っています。クラブ奉仕は会員のために、社会奉仕は社会のために、国際奉仕は国際社会のために、青少年奉仕は青少年のために、と奉仕の対象が判り易いのですが、職業奉仕は職業のために奉仕するでは分かりません。職業奉仕の英語はVocational Serviceということですが、Vocationには職業、神命、天職という訳語があり、職業は神から与えられたもの即ち天職という職業観から来ていると考えると判り易いと思います。神から与えられた職業ですから、世間に対して、社会に対して貢献しましょう、不道徳も不正も行わないということになります。結局職業奉仕とは、「会員が自分の専門的職業を生かして、クラブ奉仕、社会奉仕、国際奉仕、青少年奉仕への機会を得ること、そして実行すること」だと考えます。