「ロータリーの友」9月号を読んでいて気になる事がありました。ロータリー雑誌の表紙のスペイン語表記なのですが、チリは「EL Rotario de Chile」、スペインは「ESPAN(~)A ROTARIA」となっています。ロータリーの最後の文字が「O」と「A」の違いがあります。スペイン語では最後の文字が「O」は男性名詞、「A」は女性名詞です。チリはロータリアンの意味で、スペインはロータリー組織を表しているのかも知れませんが、そうするとスペイン語では、ロータリー組織は女性名詞ということになります。何故でしょう。9月は識字率向上という事で、こんなことが気になりました。
さて9月は、「基本的教育と識字率向上月間 (および)ロータリーの友月間」です。日本においては識字率はほぼ100%だと思います。事実この号の卓話の泉にキラキラネームの話がありますが、キラキラネームの共通項は、「他人が読めない」というところにあると記されています。これは文字を読み書き出来るというレベルをはるかに超えた知識がないと出来ません。今の日本の子供たちの課題は識字ではなく、いわゆる「プワーチルドレン」ではないでしょうか。確かに日本にはストリートチルドレンのような「絶対的貧困状態」の子供はいませんが、「相対的貧困状態」にある子供たちは6人に1人いるということです。「相対的貧困状態」とは、定義としては「社会の標準的な所得の半分以下の所得しかない世帯」ということです。金額でいうと「4人世帯で217万円の年収」です。これでは満足な食事は無理です。学校の場では、教材費が払えないとか、旅行の積立費が払えないとかそういう家庭の子供たちです。学校には通えるでしょうが、他の子供と同質の学校生活が出来ないので、いじめにも合いやすいとのことです。
全国でさまざまな事情で食事が出来ない子供たちを支える取り組みも行われ始めています。それが「こども食堂」です。大分県内でも、中津市、宇佐市、日田市で始まっています。経済的理由で食事を十分に食べられない子供たちだけでなく、子供の孤食を改善したり、満足に食事が取れない大人も利用して良いそうです。施設によっては、地域の人たちのコミュニケーションの場としても活用する目的もあるそうです。そういう施設では、ボランティアスタッフ、食材、寄付金、場所等の支援を必要としているので、ロータリーも何か支援を考えたらどうでしょうか。
また「ロータリーの友」9月号には、東日本大震災の遺児に対する支援活動、「ロータリー希望の風奨学金」の状況も掲載されています。2022年までの支援金はあるそうですが、終了年度の2033年度までに必要な支援金は226百万だそうです。忘れないようにしなければなりません。
また9月11日には「パラスポ体験」への支援活動を行います。協力をお願いします。