本日は、損害保険ジャパン日本興亜(株)大分支店 法人支社長 渡邊 明氏より「熊本(大分)地震と企業の備え」と題して卓話していただきます。よろしくお願いいたします。
また、大変喜ばしいことに、小野晶紀(おのあきのり)会員の入会式が行われます。今月は「ロータリー親睦活動月間」であり、新しい仲間が加わって42名となる私たちのクラブの友情と親睦をより深めていきましょう。
会長年度最後の月となりました。まずは、いつもの通り「ロータリーの友」の紹介をさせていただきます。ラビンドランRI会長の「奉仕の姿」と題して最後の会長メッセージです。「国際ロータリーの会長としての経験は、写真や言葉では真に語り尽くせない壮大な任務で、燦然たる火柱となって私の記憶にとどまっています。それは皆さんによって実現された素晴らしい活動の数々です。世界を豊かにし、絶望を希望に変え、恵まれない人々に上昇への道を示すロータリーは、私たち一人ひとりが『世界へのプレゼントになる』ことで、多くの人への贈りものになるのです。」と締めくくっています。
「ロータリーの明日 規定審議会レポート」は、ぜひ皆さんによく目を通していただきたい大切な記事です。それぞれのクラブに会員の身分や例会開催の柔軟性など自由な裁量権が与えられるようになります。つまり、自分たちのクラブのあり方や将来を自分たちで決めていく「責任の重さ」も担うことになります。次年度の課題として、全員で大いに話し合っていきましょう。
最後にノーベル賞受賞者の山中伸弥教授が、RI2750地区の地区大会で行った講演の内容が全文紹介されています。「ビジョンとハードワーク」の教えを守り、iPS細胞の発見し、再生医療、新薬の開発を目指されています。それぞれの患者さんに最適な薬や治療法を探し、「オーダーメイド医療の実現」の素晴らしい可能性が紹介されています。
その中で私が驚いたのが、iPS研究所で350人の教職員がいるが、京都大学の正規の教職員はわずか28人にすぎず、9割以上が非常に不安定な有期雇用であることです。日本の国立大学では研究者、教員、事務のポストはあるが、他のポストがない。最高レベルの研究支援体制と研究環境を整備したいが、そのためには知的財産の専門家や高度な実験をする技術員など様々な分野のプロの集団がいなければ実現はできない。国から年間40億円くらいの支援をいただいていても、あと5億、10億の基金がないと不安定な状況の中で一生懸命、ハードワークをしてくれている研究者の長期雇用は実現できない。アメリカのようにファンドレイジング(基金募集)で、寄付が多く集まるように日本でもiPS研究基金を立ち上げた。しかし文化の違いからか苦戦している。「iPS細胞を臨床応用する」というビジョンのもと、学生を含め400名を超える人たちが頑張っている。今回も非常にありがたいご支援をロータリーの皆様からいただき、とても感謝していると締めています。
このような人の病気を治し、命を救う研究にもロータリーとして協力していくことも私たちの活動として大切なことだと感じました。様々な分野でこのようなことがあるのかもしれません。私たちも大きな視野で、社会のニーズにあった短期、長期の奉仕を考えていく必要があると思います。