本日は、大分県ラグビーフットボール協会の玉ノ井志春さんをお迎えして、「ラグビーワールドカップ2015イングランド大会の視察を終えて」~2019年大分県開催に向けて思うもの~をテーマにした卓話です。五郎丸選手を始めとする日本代表の素晴らしい活躍で、ラグビーの人気は急上昇しています。大分開催を盛り上げていくために何ができるかを一緒に考えながら聞いてください。
ラグビーといえば紳士のスポーツ、正々堂々と戦う「フェアプレイの精神」、試合後は敵味方なく健闘をたたえ合う「ノーサイドの精神」(ユーミンの歌でも有名ですが)、そしてラグビーの基本精神としてもっとも大事だと言われるのが、チームプレイに徹する「One for All , All for One」です。一般的に伝わっている解釈は「一人はみんなのために、みんなは一人のために」です。しかし、元全日本監督、平尾誠二氏の解説では「オール・フォー・ワン」の「ワン」とは「一人」という意味ではなく、全員が求める一つの目標、つまり「勝利」を意味する“ Victory ”なのだそうです。「一人はみんなのために、みんなは勝利のために」が正しい、ということになります。どんなに優秀な選手でも一人でできることには限界があります。しかし、チームになれば1+1が3にも5にもなる。これがチームプレイの素晴らしいところです。
しかし、それには前提条件があります。それは「一人ひとりが『自立』した大人である」ことが必要だということです。つまりは、一人ひとりがきちんと『勝利』に向かって自分の仕事をすること。チームの一員として他のメンバーに甘えたり、寄りかかったりしない、大人の集団であることが必須です。チームプレイの本質である「相乗効果」とは、一人前以上のプロフェッショナルが集まった時にしか発揮されないのです。
このことは、ロータリーの奉仕活動を行う私たち会員にもの言えるのではないでしょうか。各会員一人ひとりが自分の職業を通じて、職業奉仕(社会貢献)していくこと。その会員が集まって、クラブのチームプレイとしてクラブ奉仕・社会奉仕・国際奉仕・青少年奉仕活動を展開する。ロータリー活動を通じて、お互いを切磋琢磨し、成長していくなかで、全員が与えられた立場で必要とされるプレイヤーとなれるよう努力していきましょう。私たちが求める目標、「ワン」とは何かをいつも考えながら、前に進んでいきたいと思います。 ありがとうございました。