ポリオウイルスについて考えてみました。
10/24日はポリオ根絶を目指す世界ポリオデーです。ロータリーとポリオとの闘いは1979年フィリピンで600万人の子供たちに予防接種を行う複数年にわたるプロジェクトで開始しました。
また、先日次の内容のニュースが流れました。「米ニューヨーク州保健当局は8月21日、成年の若者1人がポリオに感染したと発表した。アメリカの住民の感染が確認されたのは約10年ぶり」
ポリオは非常に感染性の高い病気であり、特に感染しやすいのは5歳未満の子どもです。日本では一般に「小児まひ」と呼ばれることもあります。最近でこそ「小児まひ」という言葉は聞きませんが、私が小さいときは時々聞いていました。
ポリオウイルスが中枢神経へ感染して引き起こされる急性のウィルス感染症です。多くの場合、手足に弛緩性の麻痺が起き、発症後筋力低下と筋萎縮が永続的な後遺症として残り、呼吸不全により死亡する可能性もあります。感染源を特定しづらく、蔓延予防を効果的に行うことが非常に難しいとされています。
世界的な対策は1988年に始まり、WHO総会において「ポリオ根絶計画」が決議されました。この年には、125カ国以上の国々で毎年35万人以上のポリオ患者が発生していたといいます。発症した場合、現在の医療技術では完全に麻痺を治すことが困難であるので、感染予防として経口ワクチン投与が始まりました。以来、世界のポリオの自然発症数は減り続けています。
ポリオに関する事実がRotaryのHPに5つ以下のように書いてあります。
世界からポリオを根絶しない限り、今後10年以内に、世界での年間発症数は20万件に上ると予想されています。
2020年にアフリカが地域から野生型ポリオの根絶宣言を宣言し、あと残るはアフガニスタン、パキスタンのみという所まで来ています。
ポリオが根絶するまで日本でも一斉接種は続けて、警戒は続けていかなければいけないと感じました。