11月30日職業奉仕研修セミナーが中津市教育福祉センターで実施されました、倉田直前部門長、大森部門長より、ロータリーの仲間を増やし個々の職場においてロータリーの倫理や道徳観・四つのテストを世界中に広めることが、職業奉仕の根幹にあることや、ロータリーの歴史と職業奉仕の考え方などの講演を頂きました。具体的な活動として、昨年地区補助金を利用して開催した、高校生企業合同説明会(大分キャピタルRC実施)や、芦北高校3年生を対象としたロータリアンによる模擬就職面接会(芦北RC実施)の事例紹介がありました事を報告します。
さて、12月のRI重点分野は「疾病予防と治療月間」です。地域社会の医療従事者の能力向上、伝染病の伝播を食い止め、非伝染病とそれによる合併症を減らすための、疾病予防プログラム, 地域社会の医療インフラの改善など、地域住民への教育と医療支援を強調する月間です。
世界エイズデー(World AIDS Day:12月1日)は、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)が1988年に制定、毎年12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。
ユニセフ(国連児童基金)は、2030年迄に、36万人の若者がエイズに関わる病気で亡くなると予測、今後もHIV感染予防や検査、治療プログラムの改善が必要と訴えています。
人口予測から、新たにHIVに感染する数は、最近の推計から3分の1減少、また、子どもと若者のエイズ関連死も、現在の11万9,000人から2030年には5万6,000人に減少すると見込んでいますが、今後2030年迄に母と子供間のHIV感染は半減する一方で、10歳から19歳の若者の新たな感染の減少率は29%に留まると問題視しています。つまり2分に1人の割合で、10歳から19歳の若者が新たにHIVに感染、15歳から19歳の世代のエイズ関連死は35%しか減少できないのではと報告、母親から赤ちゃんへのHIV母子感染の予防プログラムは、成果をあげているが、若者の間の感染拡大予防は今後の重要な課題です。
今後は、HIVに感染しているがまだ診断されていない子、乳児の早期診断を改善する診断技術の開発や、若者のニーズに寄り添ったサービス、コミュニティ支援が必要とされています。ロータリーの疾病予防月間を踏まえ、私達の活動を考える一助になれば幸いです。